【3分解説】エリオット波動理論とダウ理論の関係は?200%使いこなすコツ!!

この記事で解決できるお悩み

  • ダウ理論とは何か知りたい
  • エリオット波動をより学びたい
  • 分析方法をマスターしたい
  • エントリーが上手くなりたい

先日こんなツイートをしました。

今回は、⑤のダウ理論についてFX初心者向けに解説してみます。

チョパエもん

ダウ理論ですか?エリオット理論だけじゃだめなのでしょうか?

FLARE

トレードの理論を学ぶときには一つに絞り込みたいと思うかもだけど、エリオット波動理論とダウ理論は相性が良く、共通点も多いので合わせて理解すると相乗効果を生みます。

チョパエもん

そうなのですね!ではしっかりと学びたいと思います!

FLARE

その意気です!この記事ではエリオット波動理論とダウ理論の関係をわかりやすく解説します。二つの理論を併用するポイントも紹介するので活用してください。

記事内に出てくる画像は下記の『オールインワン』から引用しています。

エリオット波動理論・ダウ理論とは

エリオット波動理論とダウ理論は、どちらもアメリカで生まれた株式相場の分析によって生み出された理論です。

両者の関係を理解するために、まずはエリオット波動理論とダウ理論の概要を確認しておきましょう。

エリオット波動理論とは

エリオット波動理論とは、ラルフ・ネルソン・エリオットによって20世紀半ばに提唱された株式市場の分析理論です。

エリオット波動理論では相場には周期性があり、推進波と調整波によって構成されていると提唱しています。

推進波と調整波の2つの波動が、第1波~第5波の上昇波とA波~C波の3つの下降波の8つから形成されているというのが基本理論です。

そして、以下の三大原則を満たしたときにエリオット波動が形成されたと判断します。

エリオット波動理論の3大原則
  1. 推進波の第1波、第3波、第5波の中で第3波が最も短くならない
  2. 推進波の第2波の終点が第1波の始点を超えることはない
  3. 推進波の第4波の終点は第1波の終点を超えることはない

エリオット波動理論では、推進波の動きを分析することで相場の動きを予想できます。

トレンドの転換が起こる条件を原理として定式化している点がエリオット波動理論の特徴です。

上昇トレンドでは推進波によって相場が上がり、第5波が終わった時点で相場が転換して下降トレンドになるという基本的な市場原理を示している理論です。

詳しくはこちらの記事でも解説しています↓

ダウ理論とは

オールインワンより引用

ダウ理論とはチャールズ・ヘンリー・ダウによって19世紀後半に提唱された株式市場の値動きに関する基礎理論です。

ダウ理論はエリオット波動理論よりも1世紀近く前に生まれた理論です。

ダウ理論によれば市場は、以下の6つの法則によって成り立っていると考えています。

ダウ理論6つの法則
  1. 相場がすべての現象を反映している
  2. トレンドには長期・中期・短期の3種類がある
  3. トレンドには先行期・追随期・利食期の3段階がある
  4. 平均は相互に確認されなければならない
  5. 出来高によってトレンドが確認されなければならない
  6. 転換のサインがあるまでトレンドは継続する

ダウ理論では、相場の価格が政治や経済などのあらゆる事象を反映した結果になっていることを前提としています。

戦争や災害が起きたら安全資産に移動し、金融政策によって金利が変わったら通貨を売買するといったように、資産運用の動きが円滑に起きたときに想定される相場理論です。

ダウ理論では市場のトレンドについて種類や段階、評価方法について定義されています。

また、トレンドは基本的に継続すると捉え、転換のサインがない限りは継続するという考え方が基となっています。

エリオット波動理論とダウ理論の関係

エリオット波動理論とダウ理論は生まれた時期が違いますが、非常に類似性が高い理論です。

ここでは、エリオット波動理論とダウ理論の関係について詳しく見ていきましょう。

どちらも経験則に基づいている

エリオット波動理論とダウ理論はどちらも経験則によって生み出された理論であり、株式市場の相場を分析することで理論を作り上げています。

提唱者であるエリオットは会計士、ダウは証券アナリストでした。

それぞれのバックボーンが異なるので理論の組み立て方の着眼点が違いますが、どちらも市場のトレンドに注目しています。

また、数学や統計に基づいて導き出された理論ではない点でも同じです。

どちらも株式取引の相場理論として、現代においても利用されている妥当性・信用性を持った理論です。

トレンドが継続する期間について限定がない

エリオット波動理論とダウ理論は、どちらもトレンドは継続するものと捉えて、いつまで継続するかを定めていません。

短期、中期、長期のトレンド期間の分類はありますが、どの期間に該当するかを定式化した理論ではありません。

ダウ理論では、明確なサインが発生するまではトレンドは継続すると考えています。

エリオット波動理論では第1波~第5波が形成された後に転換が生じるという理論ですが、第1波~第5波が継続する期間については言及していません。

どちらの理論もトレンドが変わる転換点に、何らかの外部からの刺激や明確な市場のサインが必要であるという考え方は共通しています。

トレンドの段階に関する共通点がある

エリオット波動理論とダウ理論には、トレンドの段階がある点が共通していて考え方も類似しています。

ダウ理論では、市場のトレンドが先行期、追随期、および利食期によって形成されると考えられています。これらの段階は、市場の心理と投資家行動の変化を反映しています。

3つのトレンドの段階
  1. 先行期:市場が底を打ったと判断し、一部投資家が相場が低い時に低値で購入を始める時期
  2. 追随期:相場の上昇を追いかけて参加する投資家が増える時期
  3. 利食期:早期に市場に参入した投資家が利益を確定する時期

エリオット波動理論はダウ理論をさらに詳細に分けたものと見ることができます。最初の波が始まる時期を先行期とし、第2波から第5波にかけては追随期が続くとされます。

この期間中、利益を確定させようとする投資家がいることで、第2波と第4波が生じます。

そして第5波が頂点に達したとき、市場全体が利益確定の時期に入り、市場が転換すると見る点は、ダウ理論と根本的に同じ考えです。

両理論ともに、市場には上昇と下降のサイクルが存在することを指摘しています。

エリオット波動理論とダウ理論を併用する3つのポイント

エリオット波動理論とダウ理論には相乗効果がありますが、2つの理論を併用するために重要なポイントを解説します。


3つのポイント
  1. ダウ理論の理解に基づいて相場を見る
  2. エリオット波動の形成を見つける
  3. 両理論が複数の時間軸で合致しているときに取引する

①ダウ理論の理解に基づいて相場を見る

まずはダウ理論によって相場を把握しましょう。

波形に焦点を当てるエリオット波動理論と比較して、ダウ理論は市場の全体的な流れを捉える力に長けています。

ダウ理論を使って分析することで、値動きが予測しやすいサイクル性を持つ相場かどうかを見極めることができます。

②エリオット波動の形成を見つける

しかし、ダウ理論だけではトレードのタイミングを見極めることは困難です。

エリオット波動理論によって、エリオット波動が形成されている時に売買することで、勝率を高めることができます。

特に、第3波が形成されている時や、第5波からの転換が確定した時にエントリーすると、成功の確率が高くなります。

③両理論が複数の時間軸で合致しているときに取引する

エリオット波動理論とダウ理論が複数の時間軸で成立している場合、市場はこれらの理論の基本的な考え方に沿って動いているといえます。

FXの相場分析では、しばしば関心のある時間足のチャートのみに注目して分析することがありますが、これら2つの理論が成立する際にはフラクタル効果により、異なる時間軸でも適用可能です。

フラクタル構造についてはこちら↓

まとめ

ダウ理論のまとめ
  • エリオット波動理論とダウ理論は共通点が多い
  • ダウ理論はエリオット波動理論の基礎となる市場分析の枠組み
  • ダウ理論とエリオット波動理論を併用することで効果的なトレードが可能
チョパエもん

エリオット波動理論は、ダウ理論を発展させた市場分析理論なんですね!

FLARE

うん。どちらも相場は投資家によって動かされていて、上がったら下がるというサイクルを持っていることを示している理論だよ。

ダウ理論で確認された大きなトレンドの方向性と、エリオット波動理論による波の形成段階を照らし合わせることで、トレードの成功確率を高めることができるんだ。

2つの理論の辻褄が合ったときには確度が高い予想を立てられるので、それぞれの特徴を生かしたトレードをしていきましょう。


エリオット波動の必勝パターンも記事にまとめました

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