この記事で解決できるお悩み
- グランビルの法則について知りたい
- ダウ理論・エリオット波動との違いを知りたい
- 損切りが上手くなりたい
- いろいろな分析方法をマスターしたい
FXにおいて相場分析の手法を活用することは、市場の動向を予測するのに非常に役立ちます。
ただ、ダウ理論、エリオット波動理論、グランビルの法則など、様々な分析手法が存在するため、どれを選ぶべきか迷ってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、ダウ理論、エリオット波動、グランビルの法則3つの手法に着目し、それぞれの共通点と違いを紹介します。
ダウ理論やエリオット波動は有名ですが、グランビルの法則は初めて聞きました!
そう?グランビルの法則を聞いたことがなくても、きっと活用しているはずだよ。
そうなのですか?気になります!是非教えてください。
OK!それでは、グランビルの法則をダウ理論やエリオット波動と比較しながら説明していきます。
それぞれの共通点から見えてくることもあるので、しっかりと学んでいこう。
▼【無料コンテンツ】ダウ理論を実践レベルでトレードに使いたい人へ▼
ダウ理論・エリオット波動・グランビルの法則の共通点
ダウ理論、エリオット波動、グランビルの法則は、いずれも相場を理解し予測するために使われています。
これらのアプローチが共通している点は、現在の市場状況を解析し、将来の動きを予測することを目的としているということです。
特にトレンドに注目し、市場の法則性を把握することを基礎としています。
ダウ理論・エリオット波動・グランビルの法則の特徴
FXにおいて市場分析の理解は非常に重要です。
ダウ理論、エリオット波動、グランビルの法則は、それぞれ独自の特徴を持ち、市場の動きを分析する際に有効なツールとなります。
以下にそれぞれ3つの手法の特徴を見ていきましょう。
ダウ理論の特徴
ダウ理論は、トレンド相場が発生しているときの現状把握に有効な理論です。
ダウ理論ではトレンドが先行期、追随期、利食い期の3段階で構成されていることを説いています。
基本的にトレンドは継続し、明確なサインがあったときに転換するというのがダウ理論です。
トレンドの継続や転換による相場分析に強い理論になっています。
ダウ理論についての記事はこちら
エリオット波動の特徴
エリオット波動は、推進波と調整波のパターンによって相場のトレンドの変化を予測する理論です。
エリオット波動が形成される3原則が成立したときには、チャート上に理想的なエリオット波動が形成されると考えます。
エリオット波動によって、押し目買いや戻り売りによる相場の下落・上昇のパターンを予測可能になります。
推進波と調整波による相場全体の傾向だけでなく、細かな相場変動の分析もできる理論です。
エリオット波動についての記事はこちら
グランビルの法則の特徴
グランビルの法則は、特に移動平均線を利用したトレード戦略に基づいています。
移動平均線と価格の関係に注目し、その乖離から買い、または売りのシグナルを導き出します。
グランビルの法則では、移動平均線を使用して定義された8つの具体的なトレーディングシグナル(買いサインと売りサイン)を通じて、市場でのエントリーのタイミングをより正確に特定できます。
- 移動平均線が下降トレンドから横ばい、または上昇基調に転じたときに、価格が下から上へ抜けていったとき
移動平均線(画像の中の点線)を価格が抜けていったとき、つまりゴールデンクロスしたときには大局の動きが弱気から強気に移行したので買いのシグナル - 移動平均線が上昇トレンドを描いているときに、価格が移動平均線を少し割り込んだ所まで下落してきたとき
価格が切り上がったところが押し目となり買いのシグナル - 移動平均線が上昇トレンドを描いているときに、価格が移動平均線にかかる手前の所で反発したとき
- 移動平均線が下降トレンドを描いているときに、価格が移動平均線から大きく離れたとき
- 上向きだった移動平均線が横ばい、または下降基調となった時に、価格がそのラインを上から下へ抜けていったとき
買いの①の逆パターン - 移動平均線が下降トレンドを描いている時に。価格がそのラインを下から上へと抜けてきたところで再び下向きに反転したとき
買いの②の逆パターン - 移動平均線が下降トレンドを描いている時に、価格がそのラインを大きく離れた所で反発してきたが 、ラインに到達する直前で再び下向きに反転してしまったとき
買いの③の逆パターン - 移動平均線が上を向いて進んでいる時に、価格が移動平均線から大きく離れたとき
買いの④の逆パターン
ダウ理論・エリオット波動・グランビルの法則の比較
ダウ理論、エリオット波動、グランビルの法則の特徴を理解することで、これらの手法の違いが明確になります。
ここでは、それぞれの理論の違いを個々に比較して解説します。
ダウ理論とエリオット波動の違い
ダウ理論は市場の現状を把握し、それを基に将来のトレンドを予測します。
エリオット波動は市場の動きを「波」として捉え、特定の波動パターンが形成された際に将来の市場動向を予測します。
エリオット波動はパターンに非常に依存しており、定型化された波形にフィットしない場合、予測が困難になります。
一方、ダウ理論はより広範な市場状況に適用可能で、パターン認識に依存しないため、より柔軟な分析が可能です。
比較項目 | ダウ理論 | エリオット波動 |
---|---|---|
予測のアプローチ | 6つの理論 | 5つの波 |
予測するもの | トレンドと転換点 | トレンドと転換点 |
使いやすさ | 使いやすい | 波のパターンによっては使えない |
エリオット波動とグランビルの法則の違い
エリオット波動とグランビルの法則は、市場予測のアプローチが異なります。
エリオット波動は市場の全体的な傾向を分析するのに対し、グランビルの法則は移動平均線を使用して具体的な売買のタイミングを示します。
グランビルの法則は、具体的なトレードルールを設定しているため特に初心者にとって取引の判断が容易になります。
それに対して、エリオット波動では市場分析後に新たに取引のタイミングを決定する必要があります。
比較項目 | エリオット波動 | グランビルの法則 |
---|---|---|
予測のアプローチ | 5つの波 | 移動平均線 |
予測するもの | トレンドと転換点 | トレンドと転換点 |
難易度 | 波のパターンによっては使えない | 使いやすい |
グランビルの法則とダウ理論の違い
グランビルの法則はテクニカル指標、特に移動平均線に基づく明確な取引ルールを持っているため、機械的に取引することが可能です。
一方で、ダウ理論は市場の動向とトレンドの発展を理解するために、高値と安値の動きを分析するので、抽象的なアプローチといえます。
ダウ理論は具体的な売買ポイントを直接示さないため、市場の動きを綿密に観察し、個々の状況に応じた柔軟な判断を下す必要があります。
比較項目 | グランビルの法則 | ダウ理論 |
---|---|---|
予測のアプローチ | 移動平均線 | 6つの理論 |
予測するもの | トレンドと転換点 | トレンドと転換点 |
使いやすさ | 使いやすい | 使いやすい |
まとめ
- すべて相場を理解し予測するために使われる手法
- グランビルの法則は移動平均線を用いた手法
- それぞれを組み合わせることでより有効な戦略が取れる
▼【無料コンテンツ】ダウ理論を実践レベルでトレードに使いたい人へ▼
グランビルの法則は移動平均線を用いている法則なんですね!たしかによく使っていました!
移動平均線はすごくポピュラーなテクニカル分析だからね。ダウ理論、エリオット波動、グランビルの法則はいずれも市場の動向を解析する強力なツールであり、FXトレードにおいて効果的に利用できます。
現状の市場状況を把握するためにはダウ理論が、市場の動きのパターンを認識し予測するためにはエリオット波動が、そして移動平均線を用いてエントリーのタイミングを正確に判断するためにはグランビルの法則が特に有効です。
それぞれの手法を組み合わせることで、より総合的な市場理解と効果的なトレード戦略を構築することができるので、しっかりと頭に入れておきましょう。
ダウ理論とエリオット波動についての記事はこちら
▼Next Page▼
エリオット波動についての記事はこちら
▼Next Page▼